君は僕の手の届かない場所にいる。
「嘘……だろう?」
そこには信じ難い光景が広がっていた。
ロイが見つめているのは、壁に凭れ座り込んでいる鋼の錬金術師のエドワード
エルリックだった。
座り込んでいる位ならまだ驚きは無いが今の彼の状態を見たら誰もが驚くだろう。
そこには、もう意識の無い血塗れの体、服のエドだった。
ロイはエドに近づくと目線を合わせる為、しゃがんだ。そしてエドの頬を触ると
「悪ふざけは止してくれないか………?」
そう呟いた、が。答えが返って来るはずも無かった。
「っ…鋼の!!」
言葉が返って来ないのを知っていでも尚、呼び掛け続ける。
返事が返ってきたら、この現実から逃れられると信じていたからだ。
「…御願いだ……。返事をしてくれ……。」
ロイは、そう言うとエドの体を抱き締めた。初めて抱いた彼の体は凍てついた氷のように冷たかった。
その時。ロイの頬に涙が伝った。そして立ち上がり、空を見上げると雨がポツリ…と降ってきた。
ロイは軍服から銃を取り出すと自分の顎にそれを当てた。
「心配するな、鋼の…。一人で逝かせはしない………。今、行くからな…。」
そうエドに微笑み掛けてから引き鉄を一気に引いた。その瞬間。
バンッ、と鈍い音がしてロイは倒れた。
―…今から行く。待ってろ。鋼の……。
happy end...?
渚さんへ
小説投稿どうも有難うございます!!
初めての投稿が等同盟だなんてっ…嬉しいです(^∀^)ノ
裏で死ネタという事で…ロイの想いに胸がズキンと痛みました;
「初めて抱いた彼の体は凍てついた氷のように…」
もっと早く、なぜ生きてる時に抱いてやんなかったんだー!(泣。
と、ロイを叱咤したい気分です;;
渚さんはエドもロイも大好きとの事なので、
ラブラブ〜で、はっぴぃ〜なお話も楽しみに待っております(^-^)
本当に有難うございました♪
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